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家内の症状報告(88):ベータフェロン投与の危険性に関して大新聞社と厚労省がやっと動き始めた―多発性硬化症と視神経脊髄炎・続々編(2007-07-08 14:43:46)へのコメント

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by ashida(2007-07-16 04:10:08)

日本のMS治療の先端を行く大学の神経内科の先生から先ほど深夜・突然のメールを頂きました。びっくりしました。

個人的なもの以上の内容を含んでいるので、是非紹介したいと思います。所属の大学も名前も実名で記されていますが、伏せておきます。


●いつもブログを拝見させていただいております。

奥様の容体が気になっておりました。いかがでしょうか。

先生は、非常に詳細に専門的な内容を良く勉強され解りやすくブログに表現されており、非常に感心しておりました。

我々は日本でいち早くNMO-IgGの存在を知り、NMOが液性因子による疾患であることからベタフェロン(液性免疫を活性化する可能性がある)の使用は慎重を要することを訴えてまいりました。

しかし、日本でのベタフェロン治験の結果、視神経脊髄型MSで有効性があるとの結果が出たことより一層議論は白熱しました。

NMOは今や標的となる細胞も異なる全く別の疾患と認識せざるを得ない病気であり、MSとして治療することには限界があります。

抗体の除去としては血漿交換、慢性期は低用量プレドニン内服(徐々に漸減し10−20mgで維持)と免疫抑制剤が効果的で、当科外来のNMO患者はそれらの方法で非常に良いコントロールができています。

また現在抗体を産生するB細胞に対するモノクローナル抗体(リツキシマブ)がインターフェロンと同等以上の効果を認め欧米で実用化されつつあります。

日本ではリンフォーマの治療薬として使われており、倫理的問題がクリアできれば使用できるかもしれません。何か奥様の容体を改善できるものがあればと願ってやみません。少しでもお役にたてれば幸いです。

ブログというのは、すごい情報発信能力があるものだと改めて感じました。

今後も読ませていただきます。

どうぞお大事になさってください。

(2007/7/16/01:53)


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