昨日は、卒業式(http://www.ashida.info/blog/2007/03/post_193.html)。原稿ができたのが朝。ずーっと緊張していたが、終わってからも原稿の整理で、学校を出たのが21:30。学生も何人か、飲みに行きましょうと誘ってくれたが断念した。
帰りにガソリンスタンドへ寄ったら、「右リアのタイヤがへたっていますよ」といやな指摘。「釘拾ったのかな」「空気漏れかな」と私。「ちょっと点検しましょう」。「御願い」。
調べてもらったが、異常がない。でも空気圧は1キロまでに減っている。普通は3キロ前後なくてはいけない。これはおかしい。でも何度みてもらってもくぎは発見できない。
「とりあえず、空気を入れておきましょう」「御願いします、明日ディーラーで見てもらうよ」とその場を収めたが、いやな気分。急に車を動かすのがイヤになる。ガソリンスタンドの店員は「タイヤ買うのだったら、安くしましょ」なんていやなことを親切そうに言ってくれる(この一言が…)。
今日は式辞あけの休みでゆっくり寝ていたいと思ったのに、朝からディーラーへ車を持ち込み点検。
「何も異常ないですね。釘拾いの跡もありません」と同じことを言う。「せっかく朝早く起きて持ってきたのに、そんなことしか言えないの。空気内圧が1キロになっているのだから空気漏れに決まっているじゃない?」「精密な点検だったら、タイヤ専門店へ行かないと無理ですね」。「近くにありますか?」 「『成城タイヤ』が世田ヶ谷通り沿いにありますが」。
放っておくわけにはいかない。タイヤは車の影の主役。エンジンが良くてもタイヤに不安があれば車を動かす気になれない。
『成城タイヤ』(http://www.e-tire.co.jp/menu/menupage.htm)は、三本杉陸橋交差点から世田ヶ谷通り西2キロくらいのところにある。
見せようとしたら、いきなり「お客さん、もうタイヤ替えた方がいいよ」の一言。「直しても直ぐに交換だよ」とも。「やっぱり。もう5年も乗ってるからね」。「安くなるの。ニコルのディーラーでは工賃込みの218000円だったけど。それより安くなるなら考えてもいい」。「ちょっと待っててください」。しかし、ここまでは交換する気はなかった。ディーラーからは5年車検の時(昨年12月)もうすぐ交換ですよとは言われていたが、式辞の日の帰りにたまたま寄ったガソリンスタンドが機会で、タイヤ交換。これはどう考えても“突然の出費”だ(式辞の言葉で言えば、買いたくないものの出費)。気分的に乗れない。
しばらくすると、「無理ですね。安くしても238000円です」。
「タイヤ専門店が何でディーラーの価格に負けるのよ」
「いや、無理ですよ。工賃込みですよね。その価格」
「そうですよ」
「無理ですね」
「他のタイヤはどうなの」
「ピレリーがありますけど。変わらないですよ、そんなに価格は」
「でもピレリーは減りが早いでしょ」
「そうですね。ミシュランの方がもちはいいです」
「だよね。このミシュランのパイロットスポーツ、いいタイヤだよね。持ちもいいし、音もそんなにうるさくないし、剛性感もあるし。いいタイヤですよね」
「今のはパイロットスポーツPS2というバージョンになっていますけどね。ピレリーよりはいいと思いますよ」
「ダメなの? 値段」
「無理ですね」
「値段が合わないのなら、点検して修理してよ。せっかく来たんだから」
しぶしぶ、タイヤを外してチェックしてくれた。40歳前後の良さそうな人だが、タイヤってあまり利益が出ないのかな、と思ったりもしていた。
しばらくして「お客さん、パンク修理の跡から漏れていますよ」。「そうですか。そういえば一度修理したことがあったな」。泡をタイヤに塗った、その跡から小泡がぷくぷくと出ているのがよく見えた。
私はこのとき、ディーラー(世田ヶ谷の代理ディーラー)は何もしていないことに実は腹が立っていた。タイヤを外して泡を塗ることのどこが「厳密なチェック」なのか。こんなことくらい「タイヤ専門店」でなくてもできるではないか、と。
「もういちど修理するのは意味がないか」
「これくらいだったら、川崎のニコルまでは充分持ちますよ」
「いやー今日なんか行く気ないよ。川崎までなんか。そもそもタイヤを替える気なんかなかったんだから。替えるのなら、ここで替えるしかない。せっかく来たんだから安くしてくれればいいじゃない。本当に218000円でできないの? 僕だってタイヤ替える気で来たんじゃないんだから、大変なんだよ」
「ちょっと待ってください」
その気になったのかな。でもその気になられるのもいやだな。なんだか年末のRD-A1(http://www.ashida.info/blog/2006/12/rda1.html)買い物騒動のような状態になってきた。
(この間約5分)「お客さん、220000円(税込み)でどうですか。これが限界」。
「そんなにタイヤって儲からないのか。もういいややりましょう」
「ありがとうございます」