今日は例の東芝RD-A1(http://www3.toshiba.co.jp/hdd-dvd/products/hddvd/rd-a1/index.html)が来る日。
予定通り、10:00くらいに着いた。見たくもない。
もはや買ったこと自体の後悔はなかったが、配線を含めた設置を考えただけでもぞっとする。
まず真っ先に散髪をして、年内にやることをすべて済ませなければ(まだ年賀状を書いていないが)、とてもやる気が起こらない。例の散髪屋(http://www.ashida.info/blog/2001/11/post_24.html)に電話をしたが、「二人待ちの状態」「空いたら電話します」とのこと。
そこでRD-A1は箱のまま玄関に置いて(またぐことも出来ないくらいに大きい)、早速モニタ(プロジェクションテレビ)をリビングの壁から1メートルくらい離し、DVDプレイヤー、D-VHSレコーダー、HDDレコーダー、AVコントロールアンプ、AVパワーアンプなどをラックの中から取りだしこんがらがった配線類を外すことを、作業第一弾としてとりかかった(写真1番目)。
これが11:30〜12:30。食事をしたあと、散髪屋から電話がかかり、中断。帰ってきたのが14:00。
そこから20:00まで、寸暇も惜しんで休むこともなくもくもくと作業をやり続ける。
こういう作業にはマスクと掃除機がつきもの。配線にほど細かいごみがたまるものはない。普段見もしないテレビの後ろ側にもたくさんごみがたまっている。身をよじらせながら、ごほんごほんとせき込みながらの作業。腰も痛くなる。たぶん喘息持ちにはこの作業はできない。
さらに今回の作業で気づいたことがある。私は52才。5年ほど前から老眼がきつい。小さな文字がみえない。懐中電灯なしには配線が出来なくなっている。INPUT、OUTPUTさえ間違えそうになっている。照度が低いとL、Rの白と赤の色さえ識別できないときがある。それに文字や色だけではなく、S端子の上下が判別できない。端子の中が見えない。配線を自分でやるのはもはやこれが最後か。しかしこんなたくさんの機器を接続するのは電気屋でも請け負わないだろう。
複数の機器の接続をキレイに行うためには、一つずつ累積的につないでいくと必ず破綻する。ラックの棚にも上下(の仕切り板)があるし、左右(の仕切り板)が存在している。
5、6本程度のケーブルであれば、それぞれのケーブルの交差が上か、下かは問題にならないが、何本も重なってくると遠回りになることが増えてくる。一から前後左右を仕切り直さなくてはならない。全体が配線し終わらない限り(そのイメージをたたき込まない限り)、全配線の“最適値"が得られない。高次の連立方程式を解くようなものだ。
余裕をもって行うにはケーブルを長くするしかないが、そうすると信号が劣化する。出来る限り短い方がいい。短いケーブルで5台、6台の機器をキレイに配線するには、同時に一挙に配線しなければうまくいかない。まさに構造主義的な〈構造〉を意識しなければならない(写真2番目)。
これがなかなかうまくいかない。
それに一台一台が重い。動かすだけでも大変だが、下手な動かし方をすると配線が抜ける。動作確認した意味が一気に崩壊する。そのためには、全体を同時に(=構造的に)動かす必要がある。これは、それでなくても長時間の配線作業で腰の痛みが慢性化しているのに、きつい、きつい。
終わったのが20:00。もくもくと連続6時間。午前中の1時間を入れて7時間の仕事だ(写真三番目が完成写真)。
できあがった時には確かに達成感があるが、“よろこび”と言うよりは「やれやれ」感が強い。
一つ失敗があった。VAIO VGX-XV80S(http://www.jp.sonystyle.com/Product/Vaio/Xv/xv.html)の上に VICTORのD-VHS:HM-DH30000(http://review.ascii24.com/db/review/ce/d-vhs/2001/07/18/627594-000.html)を乗せようとしたが(直接機器を乗せるのは本当は厳禁なのだが)、2ミリほど高さが足りない。入らない。スペーサーを取ろうとしたが取れない。
17:00くらいの出来事だ。ガーンと暗くなった。D-VHSのハイビジョン画像テープも60本くらいは持っている(もちろん紅白歌合戦のものもある)。それが再生できなくなる。でもしようがない。
しかし高さが9センチしかないVAIO VGX-XV80Sだけでは、ラックの中が様にならない。そこで売却決定していたパイオニアのDVDプレイヤー:DV-S747A(http://pioneer.jp/press/release277-j.html)を残すことにした(このことがあとで大変なことになる)。
VAIO VGX-XV80Sの上に、DV-S747Aというのは結局以前と同じ風景だったから収まりはよかった。